骨髄バンク

2007年11月26日

かけがえのない「命」

骨髄バンク集い2週間ほど前になるのですが、「骨髄バンク支援音楽会」にて、京都では骨髄移植で有名な社会保険京都病院副院長の春山先生との対談会に招かれて行ってきました。きっかけは、京都骨髄ドナーを募る会が大阪の骨髄バンクに紹介依頼をかけて私にお話が来ました。
 と言うのも、10年ほど前と今年の春と、2回骨髄ドナーとして、骨髄を提供しましたのが事のはじまりです。

 その骨髄移植経験では、色々と大きな学びそして気付きを得たものです。
10年前は5日間の入院を要しました。
入院する病室は、血液疾患(白血病)と戦う患者さんと同じ病棟です。病棟には、抗がん剤で頭髪が抜け落ちたため、ニット帽子やバンダナを頭に巻いた若い患者さんたち、そして侵入するあらゆる菌を防ぐために、いつも手を休めず清掃しているナースさん、休憩もせずに詰め所や病室を巡回するドクターの姿があり、奥の病室は、看護婦さんでさえ着替え直さなくてはいけない無菌室がある環境です。
 
 でも、そこで見た方たちの顔は、活き活きとしていました。「命」という本質の課題に真正面から挑むチームを見た想いでした。

 あの入院は、まさしく私の人生観を変化させる5日間でした・・・。

 あれから10年余りがたった今年の早春、骨髄バンクから再度ドナー候補の知らせがあり今回は4日間の入院生活をさせていただきました。
 今回気付いた事は、10年前は私一人のボランティア気取りで入院していたのに対して、今年は、『いや、そうではない。家族がそして社員の皆が「社長が不在の間オレたちが会社を守るから安心して提供してきて」と協力してくれているから・・・』と気付いたのです。人が何かを行うためには、必ず周りの協力があってこそ出来るのですね。
 この9年間で中小企業経営者として社員と共に「何の為に働くのか」「何のために生きているのか」を語り合ってきたおかげだとつくづく感じます。

 追記として・・・。
白血病患者さんが骨髄を移植出来たからといって助かる確率は、50%らしいです。過酷な拒絶反応と戦うとのことです。
 幸せな事に前回も今回とも、患者さんから回復のお手紙を頂きました。(匿名匿住所で封を開けたままの封筒を骨髄バンク経由で1回だけやり取りします=現在は2回可能との事)
 10年前は、小学生の女の子でした。その女の子のお母さんからの手紙の結びに「この子には2回の誕生日があります・・・」と書かれていました。
 今回は、初老の女性だったようで、「初夏の風にもう一度つつまれながら公園を散歩する幸せ・・・」と綴られていました。
 
 骨髄提供という経験、そしてこれらの手紙・・・。これを当事者として体現できた喜びは本当に大きなものです。
 患者さんの苦しみ、そしてそれを支えるご家族やドクター・ナースの皆さんに比べたら、私たちドナーは、ほんの一瞬の働きでしかありません。
 
 是非ともご家族のため、そして同じ病気で戦っている全国の血液疾患の患者さんの為にもっともっと元気になられ長生きなされる事をお祈りしています。
 私も、移植に賛成し協力してくれた家族や会社の者に感謝いたします。
そして、いつも、いつも献身的にコーディネートされている骨髄バンクの方々へエールを送ります。




yama1117 at 19:30|PermalinkComments(0)