技術継承

2008年03月15日

八尾市と阪南大学シンポジューム

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本日、阪南大学で開催された「八尾市における製造業の現状・事業継承実態調査報告」シンポジュームに参加してきました。

これは、行政施策の一つで、八尾市の中小企業製造業36社ほどが「八尾マイスター研究会」を立ち上げ、地域振興を産業の視点から課題を学びあっているなかで、会員外の意見も聞くために阪南大学の山内先生と関先生と各ゼミ生たちが協力し八尾の中小企業製造業を調査した報告会とパネルディスカッションです。大阪府中小企業家同友会も協賛しています。

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八尾市の田中誠太市長も駆けつけモノづくり八尾市をしっかりPRされていました。



 まずゼミの学生からの報告では、電話でアポイントを取り、現地に出向き、「創業の経緯」「事業内容」「社員規模」「企業の強み弱み」「仕入れ地域、販売地域」「事業継承問題」「技術継承問題」など聞き取り調査の結果報告です。

かなり苦労して情報を集めた努力が伺えます。しっかりと中小製造業の問題点をあぶりだしていました。

報告の中で一番盛り上がったのは、インタビュー調査の体験談です。

熱く自社の加工製品の説明をしていただいた、製造現場を丁寧に見学させてくれた、オンリーワン技術の説明を受けた、駅までやさしく送ってくれた、などなど良い話もありますが、

しかし、中小企業経営者に対して苦言もありました。
アポイントを取る為に電話を入れるが、話すら聞いてもらえず電話を切られた、約束して訪問したのに断られた、製品に関して質問すると経営者が何の用途で使用される部品か知らなかった、部下を叱るワンマン経営者、作るものに自信が無い経営者・・・の話が出ていました。
「私たちは、大学で社会人としての最低限のマナーをいつも云われています。しかし、社会人である経営者の方が約束を守らないのには非常に悲しかった」「技術はすごいと感じるが、正直就職先の選択肢にはならない」という言葉が印象的でした。



阪南しんぽ6阪南しんぽ7第二部は、大槻学長をコーディネーターに行政・モノづくりサポートセンター・経営者・先生・学生でのパネルディスカッションです。

先出の問題も含めて色々とディスカッションが進んでいきます。

まとめは、中小企業の経営者の情報発信がまだまだ少なすぎる。社会通念の弱みを正面で受け止めそれを事業革新の基礎にしていかなければいけない事などが出されていました。


私も、大学などに講義をここ数年毎年行いに出かけています。もちろんその講義のなかで中小企業の素晴らしさを語ってきたつもりです。

今日の気付きは、ここ数年中小企業の経営者も大学に出向き中小企業の良さを語っていきましたが、反対に大学生が自ら足を運び中小企業を調査した率直な意見を聞くのは初めてでした。
素直な意見がとても刺激になりました。
この意見をしっかりと自社の課題と位置づけ、どれだけの企業が自助努力するかにかかっています。これが事業革新です!

 大槻学長が最後に言われました。
地域振興が叫ばれる今、地域を守る中小企業と地域振興の担い手として大学卒業生が活躍するのは、大きな価値ある仕事だと思う…。

 学生が来てくれる企業作り地域作りに励みたいと心に決めた一日でした。

是非とも、地元大東市でも開催したいものです。

よい現場は最高のセールスマンの山田製作所ホームページ



yama1117 at 19:37|PermalinkComments(3)