さじを投げる

2008年04月02日

社員教育か、それとも社員共育か

 今朝、経営者仲間のある社長さんから新入社員のことについて相談がありました。

内容は、最近採用した新入社員が、簡単なミスが多く困っている、能力が無い。
先輩(熟練)社員から、「こんな奴、教えてられへん、仕事にならへん、もう辞めさろ」という声まで出ている。と言うことでした。

中小企業経営者なら誰もが経験し、また今でも悩んでいることだと思います。


その当人の能力不足、もしかすれば向上心無さと、会社の不利益だけの視点でその問題を見ると、「もう解雇しよう」という結論になってしまいます。

しかし、その当人、教える先輩社員、そして経営者すべての視点で考えると、「その新入社員をどう成長させるか?どこまでやる気にさせるか?」
 経営者と先輩社員は、それに挑戦していく、自分の能力を試すという観点で考えれば、考えも変わってくるのではないのか・・・という討論を行ないました。

私たちが学ぶ、中小企業家同友会では、社員“教育”を社員“共育”と書き、その意味、本質を経営体験から学びあっています。

試用期間の新入社員に本採用不可を通達する事は出来ます。(注意:3ヶ月間の雇用契約を文書で行なっている事が原則)
問題解決には、それが手っ取り早いでしょう。

でも、会社に何が残るのでしょうか?何を経験出来たのでしょうか?

現時点で能力を見出せない新入社員を育てる事に、まだ見えない潜在能力、見えない可能性を当人と一緒になって見つけていく努力をすることによって、教える側もいろいろな経験もし悩みもします。

それは、教える側にとっても大きな成長でもあります。

それが、「共育」(共に育つ)だと考えています。

経営者は、そのような環境、風土を会社内に作っていくことが大切な仕事です。

人を育てるということは、本当に難しいことです。
経営者である以上、すべての経営者に共通する普遍的な永遠のテーマでもあります。

この「共育」に真っ向から挑戦し続ける経営者でありたい。そしてそれを社風とする企業を追求していきたいと強く想っています。



yama1117 at 23:56|PermalinkComments(1)